夫婦不倫、官能的な描写、保守的層から「韓国らしくない」と批判が多かった2003年公開の映画『スキャンダル』。
『スキャンダル』を観たファンの間では「これは本当にヨン様?」と衝撃の声が続出。
ペ・ヨンジュンさんのファンが激減したと言われています。
あのさわやかで優しいイメージを期待していたファンには、ショックが大きかったのでしょうね。
では、なぜこの作品が韓国ドラマらしくないとまで言われたのか?
一緒に覗いてみましょう。
ペ・ヨンジュンが挑んだ大胆な役:国民的王子が悪戯貴族に!

高官夫人チョ(イ・ミスク)と従弟・ウォン(ペ・ヨンジュン)は「貞淑な未亡人ヒヨン(チョン・ドヨン)を誘惑する」という危険な賭けをします。
設定からしてなんかエロい。
これは『危険な関係』(ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ原作)の韓国版ですが、イ・ジェヨン監督(『情愛』などで知られる)がこれを官能時代劇としてよみがえらせました。
“R-18”指定ながら観客動員数は352万人と大ヒットしています。
ただ、その大胆すぎる演出にファンがザワついたのも納得。
ペ・ヨンジュンさんといえば、『冬のソナタ』で「微笑みの王子様」と呼ばれたお方です。
まさに韓流ブームの中心だった人物。
そんな彼がいきなり、快楽と面白さを追い求めるプレイボーイで、愛を信じず恋愛のみを楽しむ男を演じるなんて驚きですよね。
ネットでは「清純派が一気に肉食化した」とか「微笑みの王子様は、どこに行ったの!」なんて声も。
でも本人はこの役について「新しい挑戦がしたかった」と語っています(出典:朝鮮日報インタビュー 2003年9月)。
つまり、あえて王子様のイメージを壊しにいったわけですね。
演出と映像美は完璧!

特にイ・ミスクさんの宮廷衣装や、チョン・ドヨンさんの静かで清楚な装いは美術展レベルなのだとか。
ただし、ストーリーは決して甘くありません。
恋愛ゲームという名の策略だらけの展開。
愛、欲、嫉妬、虚栄が入り乱れ、まるでサスペンスのような張り詰めた空気。
韓国ドラマ特有の純愛やキュンキュンはほぼ皆無と言えます。
むしろ「美しく崩壊していく愛」を静かに見せるヨーロッパ的な古典的ドラマです。
だからこそ、「韓国ドラマらしくない」という声が出たのでしょうね。
でもその異質さが、実は本作の芸術性を高めているのも事実。
まさに賛否両論の代表作と言えます。
チョン・ドヨン&イ・ミスクの存在感が凄まじい!
正直、この映画を支えていたのはペ・ヨンジュンさんだけではありません。
チョン・ドヨンさんの繊細な演技は圧巻でした。
彼女は後に『シークレット・サンシャイン』でカンヌ女優となる名演技派。
そしてイ・ミスクさん。
この人が放つ艶やかさと毒気がとにかく強烈で目が離せません。
特に、恋とプライドを天秤にかけるチョ夫人の哀しさ。
イ・ミスクさんの視線ひとつで、女性たちの葛藤が伝わってきます。
実際、ファンの間でも「彼女が一番怖くて美しかった」と絶賛の声が多いです(出典:スポーツソウル 映画評 2003年10月号)。
よくある質問
Q. ペ・ヨンジュンさんがこの映画に出た理由は?
「俳優としての幅を広げたかった」という本人の意向が強いようです。『冬ソナ』以降、清楚な王子様のイメージに縛られることへの挑戦だったとか。
Q. 原作との違いは?
原作『危険な関係』は18世紀フランス上流社会が舞台ですが、本作は朝鮮王朝に置き換えています。その文化的翻訳が、作品の独特の色気を生んでいるようです。
まとめ
正直『スキャンダル』を初めて観たとき、「これはヨン様ファン泣かせだな」と感じました。
でもラストまで観ると、不思議と納得もする。
あの優しい微笑みの裏に、こういうダークな感情を演じられる深みがあったんだ、と。
ファンの理想を裏切りつつ、俳優として確実にステップアップした作品。
だからこそ、最初は戸惑っても、最後には「やるじゃん、ヨン様」と言いたくなる。
そう、あの変貌にはきっと、彼なりの愛と芸術への誠実さがあった。
そう思います。
