『暴君のシェフ』の原作結末はどうなった?燕山君(ヨンサングン)の最期は?

大ヒット中のタイムスリップ宮廷ドラマ『暴君のシェフ』。

ユナさん演じる天才シェフ・ジヨンが朝鮮時代へ飛び、史上最悪の暴君をモデルにした王イ・ホン(燕熙君)に仕えます。

そんな異色の物語が展開されてとてもおもしろいですね。

その一方で多くの視聴者が気にしているのは、「原作小説ではどんな結末を迎えたのか」「イ・ホン=燕山君の最期はどう描かれるのか」という点ではないでしょうか。

ここでは原作小説のラストとあわせて、史実の燕山君の人生・事件・最期を詳しく見ていきたいと思います。

目次

『暴君のシェフ』の原作結末はどうなった?

ジヨンは望雲録によって現代へ戻る!

原作ウェブ小説『燕山君のシェフとして生き残る(연산군의 셰프로 살아남기)』では、ジヨンは最終的に未来へ帰還します。

その重要な役割を果たすのが「望雲録(マンウンロク)」という書です。

1話冒頭でジヨンが飛行機で読んでいた本で、後にイ・ホン自身がジヨンとの思い出やレシピを書き記したものであることが判明します。

望雲録の最終ページには「還世飯(ファンセバン)」という言葉があり、直訳すると「世に還るご飯」。

これはジヨンにとって未来に戻るための合図となっていました。

つまり、望雲録はただの料理記録ではなく“未来へ帰る鍵”でもあったのです。

イ・ホン(燕熙君)の結末

イ・ホンは原作では廃位され、島へ流刑にされ、その地で数年後に病死します。

これは史実上の燕山君の最期と重なります。

ここで特に切ないのは、イ・ホンを暴君へと追いやった背景です。

母ユン氏が廃妃され、命を奪われたトラウマを幼き日に背負った彼は、のちに怒りと孤独から暴政の道を歩んでしまったとのこと。

ジヨンと出会ったことで人間らしさを取り戻す瞬間も描かれますが、「歴史の大きな流れ」を変えることはできなかったのです。

唯一の救いは彼の手で残された望雲録。

未来の人々に「料理を通じた彼の足跡」が受け継がれていく、という余韻が残ります。

歴史上の燕山君の生涯!

ここからは歴史上の燕山君の生涯についてご紹介します。

ただ、燕山君(ヨンサングン)は、史実上「暴君」として知られていますが、その評価には注意が必要です。

現存する記録の多くは、彼に恨みを持つ権力者たちによって編纂された『朝鮮王朝実録』に基づいているといわれています。

政治的な意図で悪評が強調された可能性もあるとのことです。

幼少期の母の廃妃による孤独や精神的な苦悩、複雑な宮廷の権力闘争が彼の性格や行動に影響を与えたことも考慮されるべきとの声もあがっています。

そのため、この記事の内容は史料に基づく一面を示すものであり、燕山君の人物像は多角的にとらえる必要があることをご了承ください。

※主な参考史料や文献
『朝鮮王朝実録(조선왕조실록)』
『燕山君日記(연산군일기)』
『李朝実録類纂』や『世宗実録』など朝鮮の他の歴史書類

少年期に背負った母の悲劇

燕山君1476年誕生。(在位1494~1506年)。

成宗の長男として生まれ、嫡長子という正統な地位を持っていました。

しかし実母・廃妃ユン氏は「王の顔を爪で引っ掻いた罪」で廃妃され、さらに1482年に賜薬を飲まされ命を落とします(当時燕山君は7歳)。

本人はその死を知らされず、継母を実母と思い込んで成長しました。

甲子士禍(カプチャサファ)と血の粛清

1494年、18歳で朝鮮王朝第10代国王に即位しました。

即位直後は政治腐敗の是正など善政を試みますが、官僚派閥(士林派)と対立。

即位から10年が経った1504年、燕山君は母の死の真相を知ります。

その瞬間、彼の心は激しく崩れました。

彼は朝廷にいた関係者を一人一人洗い出し、大規模な処刑を行います。

命を奪われた者は約200人とも言われているようです。

歴史的には「甲子士禍(カプチャサファ)」と呼ばれる大粛清事件にまで発展してしまいます。

戊午士禍(1498年):士林派への粛清、大量の死者を出す
甲子士禍(1504年):母の死罪に関与した者たちを徹底的に弾圧。墓の掘り返しや首をはねる行為まで行う

この事件をきっかけに、彼は史上最悪の暴君と呼ばれるようになりました。

恐怖政治と放蕩

その後の燕山君は酒・宴会・女遊びを繰り返し、逆らう者を容赦なく処刑。

恐怖政治と放蕩の内容
  • 民の土地を勝手に狩場にする「禁標」
  • 全国から美女を集め後宮候補にする「採紅」
  • 庶民のハングル使用を禁じるなど、言論・文化弾圧も実施
  • 毎夜酒と女遊びに溺れ、庶民・官僚への重税や土地没収で恨みを買う
  • こうした暴政で庶民の怒りも爆発寸前
  • 宮廷内の権力者たちも「これ以上は危険」と判断し、ついにクーデターが計画

クーデター中宗反正による失脚

1506年、臣下と軍士たちが蜂起し、宮廷を半日足らずで制圧。

「中宗反正(チュンジョンバンジョン)」です。

燕山君は王座を追われ、江華郡の島に流されました。

その2ヶ月後、伝染病にかかり31歳で命を落とします。(諸説あり)

権力に狂った王の結末は、驚くほどあっけないものだったと記録されています(出典:『朝鮮王朝実録』)。

最期は「正室・慎氏(廃妃)に会いたいと願ったが、叶わなかった」との説もありますが、定かではありません。

評価・逸話

  • 朝鮮王朝27代の王の中で「史上最悪の暴君」と称される
  • 母親に関する復讐心、暴力的逸話(鹿を蹴り殺す、身内への残虐な行為)、ハングル弾圧など強い印象を残す
  • 粛清や暴政に加担した人物(張緑水など側室)も処刑された
  • その生い立ちと暴政は、多くの韓国ドラマや映画で悲劇・悪役として描かれている

ドラマにおける注目ポイント!

イ・ホンは史実をなぞるの?

ドラマでは王の名を「燕熙君(イ・ホン)」としています。

これはすでに廃位された王という未来を暗示しています。

「宗」や「祖」がつかず「君」となっているのは、史実どおり王座から降ろされる運命だからです。

ただし、ジヨンという現代人が介入する設定があるため、歴史が変わる可能性も最後まで残されています。

もし歴史が変わったら?

もしジヨンが歴史を動かせば、イ・ホンは暴君ではなく聖君として名を残すかもしれません。

しかしその代償として、未来の歴史も変わり、現代に生きるジヨンの存在や周囲の人々の人生が消える可能性も描かれています。

つまり、ジヨンの選択は「イ・ホンを救うか、現代を守るか」という究極の二択に繋がっていくのです。

まとめ

原作小説の結末では、ジヨンは望雲録を通して現代へ帰り、イ・ホン(燕熙君)は史実どおり廃位され流刑死します。

これは、歴史を変えられなかったという救いようのないラストでありながら、イ・ホンが書き残した望雲録という形で二人のつながりが未来に残るという余韻を残しました。

史実の燕山君もまた、母の死をきっかけに暴政の道を歩み、クーデターであっけなく滅びました。

ドラマ版のイ・ホンが同じ道を歩むのか、それともジヨンによって運命を変えられるのか。

最終回まで目が離せませんね。

よくある質問

Q1. 史実の燕山君はなぜ廃位されたのですか?
A1. 母ユン氏が廃妃され命を落とした事実を知り、彼女に関係した者を大粛清したことがきっかけで恐怖政治に突入。異例の規模の粛清と暴政により、ついに臣下たちがクーデターを起こして廃位させました。

Q2. 原作とドラマの大きな違いは?
A2. 原作は史実を強くなぞる形でイ・ホンが最期を迎えますが、ドラマはジヨンの存在が歴史を揺るがす要素となっており、結末が異なる可能性も示唆されています。

Q3. 「望雲録」は歴史に実在する書物?
A3. 実際には存在しません。架空の記録ですが、料理を通して残された記憶という象徴的アイテムとして物語に深みを与えています。

Q4. ドラマ版でイ・ホンが助かる可能性はありますか?
A4. 史実では助からない運命ですが、ドラマはフィクションなので「もし歴史が変われば」という展開も排除できません。制作側も「オリジナルの結末になる可能性がある」とインタビューで語っています(出典:tvN制作発表会 2025年9月)。

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この記事を書いた人

日本のドラマや韓国ドラマ、KPOPが大好きなライター5年目の主婦です。
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