未成年妊娠や中絶の描き方が現代の価値観にそぐわない、女性への罪悪感強調などで熱い批判を浴びた。
済州の潮風を感じながら、心にじわっとくる人間ドラマのはずが、「あれ、ちょっと長くない?」なんて感じた人も多かった「私たちのブルース」。
最終回放送後、SNSでは泣いたという感想と同じくらい疲れたという声もちらほら。
豪華キャストで大ヒットしたこのtvNドラマ(Netflix同時配信)ですが、一部視聴者の「途中離脱」「中盤でリタイア」という報告も相次ぎました。
では、なぜそんなことになったのか。
済州島の夕陽よりもまぶしいキャスト陣の演技と、ちょっと長すぎた感情ドラマ、その狭間をのぞいてみましょう!
最終回への惜しい声

1話完結のようで…長い!
「オムニバス形式がいい」と言われつつも、一部の視聴者は「感情の展開がゆるやかすぎて集中できなかった」と不満を漏らしていました。
エピソードごとに主人公が変わる構成は、新鮮なようで感情の繋がりが途切れがち。
特に前半がケンカ腰の人々ばかりだったため、「見るのに体力がいる」なんて声も。
中には「2話でギブアップした」「見るのを再開する気力が出なかった」なんてSNS投稿もありました。
一部では予定調和すぎとの声も!
特に、ヨンジュとヒョンの高校生カップルが抱える若すぎる出産の葛藤はリアルなのに、父親たちがいきなり理解者になる展開には「そんな急に改心する?」と思った人もいたようです。
脚本を手がけたノ・ヒギョン作家の緻密な人間描写は高評価ですが、「現実の苦さが途中で薄まってしまった」という声もありました(引用元:朝鮮日報、tvNインタビュー映像より)。
豪華キャストによる演技合戦だけは圧巻!
驚いたのは、誰を取っても主役級のキャスティングでした。
イ・ビョンホンさん、シン・ミナさん、キム・ウビンさん、ハン・ジミンさん、イ・ジョンウンさん…まるで韓国ドラマ界の紅白歌合戦!
特にイ・ビョンホンさん演じるドンソクと母オクドン(コ・ドゥシム)の親子エピソードは、涙が出る名シーンの連続でした。

山で動画を撮るシーンでは、ネットでも「演技が神」「母の無言の優しさに嗚咽した」と絶賛の嵐でした。
一方、キム・ウビンさんが演じた穏やかな船長ジョンジュンも静かな人気を集めています。
韓国では放送終了後、OST「私たちのブルース」(イム・ヨンウン)が音源チャートを席巻しました。
曲が流れるたびにあの潮風のシーンが思い出される、という声も多かったですね。
感想は真っ二つ!癒された派vs退屈だった派
「私たちのブルース」今まで見た最高の韓流ドラマ。私達にもおきうる人生の悲喜こもごもの話で共感する。韓国の国民的女優キム・ヘジャを始め名優達がリアリティのある演技で泣かせてくれる。
— dia feliz (@diafeliz_latin) May 18, 2025
私達は幸せになる為に生まれてきたのを忘れないで、と。ぜひ見てみて
pic.twitter.com/3h1zmDFwNa
面白いのは、同じドラマでもまったく逆の感想が飛び交っていること。
「人生の縮図を感じた」「登場人物の誰かに自分を重ねて泣けた」というファンもいれば、
「テンポが遅くて合わなかった」「途中で寝落ちした…」なんて声も。
個人的にも、前半の重たい空気に「これ、最後まで持つかな」と心配した時期がありました。
でも、後半で見えてきた済州の人の温かさに心を持っていかれました。
ウンギ(チョン・ウニ)の鶏のシーンでは、思わず吹き出しながらも涙が出ました。
あの子は天才ですネ。
よくある質問
Q1.「私たちのブルース」は続編があるの?
→ ノ・ヒギョン作家は2023年のtvNインタビューで「続編の計画はない」と明言。ただし「済州のように、人と人がつながる物語はまた書きたい」とコメントしていました。
Q2. 実際の済州島で撮影されたの?
→ ほぼ全編、済州島ロケ!特に五日市(オイルジャン)や海女の家、港のシーンは実際の住民協力で撮影されたとのこと。韓国メディア「スポーツソウル」によると、地元の漁港関係者がエキストラ参加した回もあったそうです。
まとめ
「私たちのブルース」は、丁寧で深く、でもちょっと重たいの声もあがったそんな不思議なヒューマンドラマでした。
確かに中盤までは疲れるほどリアル。
でも、最終話では人生を受け入れる勇気を静かに教えてくれた気がします。
文句なしの豪華メンバー、そして済州の風景に癒された人は多いはず。
ちょっとゆっくりでも、じっくり味わう価値があるドラマです。
途中で離脱した人も、「あの海の匂い、もう一度感じたくなる」。
そんな後味を残す作品でした。
