韓国ドラマ『スノードロップ』大炎上の理由は?スポンサー撤退!

1987年のソウルを舞台にした胸キュン恋愛ドラマ『スノードロップ』。

でもね、ただの甘いロマンスと思ったら大間違い。

放送開始からわずか数日で「打ち切れ!」の声が韓国じゅうに広がり、スポンサー撤退のオンパレードだったそうで

Twitter(現X)でも「#スノードロップ炎上」が飛び交い、国民請願には36万人が署名したのだとか。

なぜここまで大騒ぎになったのでしょうか?

チョン・ヘインさん&BLACKPINKジスさんという豪華タッグの裏で、ドラマが踏みつけてしまった歴史の地雷に迫ります。

目次

なぜ『スノードロップ』はここまで炎上したのか

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タブーに触れた「民主化運動」の描き方

『スノードロップ』の舞台は1987年、韓国民主化運動の真っ只中。

女子大生ヨンロ(ジス)が、血だらけで寮に逃げ込んできた青年スホ(チョン・ヘイン)をかくまう。

でもそのスホ、実は北朝鮮のスパイだったのです!

はい、ここが問題の始まりでした。

当時の民主化運動では「無実の学生がスパイ容疑で拷問された」という痛ましい歴史がありました。

なのに本作ではスパイが民主化運動に紛れ込むという設定。

市民からは「民主化運動を汚す内容だ!」と怒り爆発。

放送翌日には大統領府サイトに中止を求める請願が殺到(36万人以上が賛同)しています。

JTBCのスポンサーも次々撤退してしまったとのことです。

ティーバック会社やキャンドルブランドまで「関わりません」と距離を置く事態になりました(出典:朝鮮日報、2021年12月28日)。

さらに炎上に油を注いだBGM事件

第1話で流れた曲が、韓国の民主化デモで実際に使われていた応援歌ソラ・プルルン・ソラだったことも、国民の怒りを倍増させました。

「なぜスパイ逃亡のシーンにあの曲を?」と批判が集中。

制作陣が「誤解だ」と釈明しても、炎上の炎はもう止まりませんでした。

ヒロインの元の名前も問題に

当初、主人公の名前はヨンチョになる予定でした。

でもこれは実在する民主化運動家、チョン・ヨンチョ氏を連想させるとして猛抗議。

結果、急遽ヨンロに改名したという経緯まであります。

キャストを襲った悲劇

キム・ミスの突然の死

学生運動家ヨ・ジョンミン役を演じたキム・ミスさんが2022年1月5日、29歳の若さで急逝。

ドラマ放送中の出来事で、関係者もショックを隠せませんでした。

所属事務所Landscape Entertainmentは「憶測を控えてほしい」とコメントしています。

SNSではジスさんやチョン・ヘインさん、共演者らが追悼の言葉を寄せました。

パク・スリョンの事故

続いて2023年11月、同じく出演していた女優パク・スリョンさんが転落事故で死去。

舞台経験が豊富で、テレビ初出演が『スノードロップ』だったこともあり、ファンの悲しみは深く、家族は彼女の臓器提供を決断しました。

それでもジスとチョン・ヘインの演技が光った

ジスさんにとっては初主演作のドラマ『スノードロップ』

BLACKPINKのビジュアル担当が演技!」と最初は期待の声が多くあがっていました。

実際に放送されると、彼女の泣き顔演技に多くの視聴者が胸を撃たれたと言います。

初々しさの中に真っ直ぐな感情があり、「これが初主演とは思えない」と称賛も(出典:Kstyle公式YouTubeインタビュー、2022年1月)。

一方チョン・ヘインさんは、スパイとしての冷徹さと恋する青年の優しさ、そのギャップで魅せる天才ぶり。

彼の演技がなければ、この作品は完走できなかったと感じた視聴者も多いはずです。

よくある質問

Q1:『スノードロップ』は本当に放送中止になったの?
→ 放送中止請願が出されましたが、結果として全16話が予定通り配信されました(JTBC公式発表)。ディズニープラスでは世界同時配信も行われています。

Q2:なぜそんなに歴史問題が敏感なの?
→ 1980年代の韓国は軍事政権による弾圧が行われ、多くの学生が犠牲になりました。その時代をスパイが潜入したと描くのは、遺族にとって侮辱に感じられるためです。

Q3:炎上後の反応はどうだった?
→ 韓国では批判的な意見が多数でしたが、海外では「ドラマとしては面白い」「演出が映画のよう」と好評を集め、Disney+でアジア各国ランキング上位に入りました。

まとめ

民主化運動にスパイだけでなくロマンスに結びつけるなんて『スノードロップ』は荒れそうな題材を勇気を出して扱いましたね。

けれど、批判の嵐の中でも、チョン・ヘインさんの深みある演技とジスさんの純粋さが作り出す真っすぐな愛の強さ。

物語のラスト、スホが命を懸けてヨンロを守るシーンには、やっぱり涙が止まりませんでした。

作品としての功罪は残りますが、タブーを描くやる気と愛の尊さを同時に見せてくれた『スノードロップ』。

炎上しても、記憶に残るドラマってこういうものなのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

日本のドラマや韓国ドラマ、KPOPが大好きなライター5年目の主婦です。
あなたが知りたいことが解決できればいいなと思っています。
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