「え、そんなことで!」と思わずびっくりした人も多いかもしれません。
俳優の佐藤健さんが、韓国で活躍する歌手カンナムさんのYouTubeチャンネルに登場した際、タメ口を使ったことで一部の韓国視聴者から批判を浴びました。
しかし、このやり取りは実際に見てみるとかなりフレンドリーだったとのこと。
笑いも交えながらの掛け合いに、現場はむしろ和やかムード。
なのに、なぜここまで炎上してしまったのでしょうか?
今回は佐藤健が年上の韓国歌手カンナムに対してタメ口で炎上した理由や背景、そして騒動のその後まで、一緒に見ていきましょう。
佐藤健とカンナムの軽妙トークが思わぬ方向へ
年齢トークがきっかけ
佐藤健さんがゲスト出演し、ドラマ『私の夫と結婚して』(Amazon Prime Video配信中)の裏話などを語る企画でした。
軽い自己紹介の流れで、カンナムさんが「1987年生まれ」と言い、佐藤さんが「1989年生まれ」と答えたことで、ほんの2歳違いと判明。
ここで佐藤さんが笑いながら「じゃあ、ほぼ同級生だね」と発言しました。
カンナムさんが即座に「何言ってんの!?」とツッコミを入れ、場は笑いに包まれたそうです。
しかしこのほぼ同級生発言が、韓国の一部ネットユーザーにとっては衝撃だったようで炎上騒ぎに発展しました。
韓国では「年齢=礼儀の基準」
韓国では年齢の上下関係が非常に重視されます。
たとえ1歳でも上なら「先輩」として立てるのが基本。
K-POP界でも、年下メンバーは年上には必ず敬語を使いますし、「兄貴」「お姉さん」文化が根強い社会です。
そのため、初対面でタメ口を使うのはかなりデリケートな行為だったようですね。
視聴者からは「無礼だ」「文化を理解していない」といった声も上がりました。
韓国ネットの反応は真っ二つ
特に日本のファンからは「彼は裏表のない人」「相手が日本生まれのカンナムさんだから、ついフレンドリーに話しただけでは?」といったコメントも目立ちました。
興味深いのは、カンナムさん本人がまったく不快そうにしていなかったこと。
むしろ関西弁で「何言うてんの!」とノリツッコミを入れて笑いをとっており、会話の雰囲気は終始リラックスしていました。
佐藤健は本当に無礼だったのか?
実は佐藤さんは動画の後半に進むにつれて自然に敬語へ切り替えていました。
さらに、カンナムさんからプレゼントをもらった際には「ありがとうございます」と笑顔でお礼を述べています。
要するに最初の冗談が強調されすぎてしまったわけですね。
佐藤さんは以前から、共演者やスタッフとの距離をすぐ縮めるタイプとして知られています。
場合によってはそのフランクさが誤解を招いてしまうこともあるようです。
KangNam(カンナム )のプロフィール経歴
出生名 滑川康男 (なめかわ やすお)
別名 ヤスオ
やっちゃん
生誕 1987年3月23日(38歳)
出身地 日本東京都江戸川区
事務所 Jungle Entertainment (2011年-2017年)
RDエンターテインメント (2017年6月-)
CJビクターエンタテインメント (2016年-)
ハーモニープロモーション(2016年-)
東京都江戸川区西葛西で、日本人の父親と韓国人の母親のもとに生まれました。
高校卒業後、テンプル大学に進学しましたが、中途で退学しています。
2011年に韓国のヒップホップグループM.I.Bのメンバーとしてデビューしました。
芸名は「康男」を韓国語で表現した「カンハンナムジャ(強い男)」の略である「カンナム(KangNam)」です。
2014年にはバラエティ番組『学校へ行ってきます』や『僕は一人で暮らす(日本語題:シングル男のハッピーライフ)』に出演し、多くの注目を集めました。
その年にはMBC放送芸能大賞で「今年のニュースター賞」を受賞し、大きな飛躍を遂げています。
以降バラエティ番組を中心に幅広く出演し、2015年にはソロとしてミニアルバム『CHOCOLATE』を発売しています。
日本では2016年5月25日にシングル「Ready to Fly」でソロデビューを果たしており、テレビ出演時は本名の滑川康男として活動しています。
2016年にはSBS芸能大賞の男性新人賞を受賞し、日本人としては初めての快挙となりました。
その後、2017年6月にはM.I.B時代のマネージャーが設立した「RDエンターテインメント」と専属契約を結んでいます。
2019年8月29日には、元韓国女子スピードスケート選手の李相花さんと10月12日に結婚することが所属事務所から発表。
また韓国籍の取得についても意向を示しており、2022年2月27日に三度目の帰化試験を通過し、正式に韓国国籍を取得しました。
韓国ファンが感じた「文化のズレ」
坂口健太郎・赤楚衛二との比較
韓国では以前から、坂口健太郎さんや赤楚衛二さんのように、敬意を忘れず丁寧にコミュニケーションを取る日本人俳優が好感を持たれています。
そのため、佐藤さんのタメ口シーンはどうしても違いが目立ってしまったのかもしれません。
ある意味、国際的に活動する俳優に求められるのは、演技力だけでなく「文化リテラシー」ですよね。
カンナムの受け流し
カンナムさんは日韓のハーフのように両方の文化を理解しており、タメ口の誤解を上手に笑いに変えているようですね。
よくある質問
Q1:佐藤健さんとカンナムさんの関係はその後どうなった?
→ 撮影後も特にトラブルはなく、カンナムさんのYouTubeコメント欄では両者のファンが互いに応援し合う姿も。カンナムさん自身もSNSで「健くんは礼儀正しい人」と投稿しています。
Q2:この件で佐藤健さんが謝罪した?
→ 公式な謝罪はありません。本人同士が笑顔で終えているため、公式コメントの発表はなく、あくまで一部ネット上での議論に留まりました。
Q3:韓国での佐藤健さんの人気は落ちた?
→ 一時的に批判はありましたが、ドラマ『私の夫と結婚して』日本版への注目とともに再び関心が高まっており、長期的な人気低下にはつながっていません。
まとめ
今回の騒動、正直ちょっとした文化のすれ違いが大きく膨らんでしまった印象です。
日本では軽いノリのタメ口が「親しみ」に聞こえても、韓国では「礼儀を欠く」と受け止められてしまう。
そんな微妙な違いが浮き彫りになりました。
それでも、カンナムさんの懐の深さと佐藤さんの誠実さがあったからこそ、最終的にはポジティブな話題に。
皮肉にもこの一件が、日韓の文化差を理解するきっかけになったのかもしれませんね。
「同級生理論」で笑いを取った佐藤健さん、次はきっと国際マナーも完璧なイケメンとして再登場してくれることでしょう。
