韓ドラウォッチャーの皆さんなら、2024年最大の話題作『涙の女王』はもうチェック済みですよね。
キム・スヒョンさんとキム・ジウォンさんの美男美女カップルも最高ですが、財閥一家の奥様たちの存在感も半端ない。
中でも、クイーンズ百貨店社長ホン・ヘインのお母様、キム・ソナ役を演じたナ・ヨンヒさんの、あのエレガントだけどどこか冷たいカリスマ性に、私は毎回震えていました。
まさに「上流階級の威厳」を体現していますよね。
実は、ナ・ヨンヒさんご自身の人生も、ドラマの財閥以上に波乱万丈でドラマティックなんです。
10代からの夢を叶えた華々しいデビュー、2度の結婚と離婚、そしてトラウマになるほどの衝撃的な事件まで…。
今回は、ナ・ヨンヒさんのプロフィール、気になる娘さんの話、そして彼女を「名品助演」に押し上げたパク・ジウン作家とのアツい絆を深掘りしていきましょう。
きっと、もっとナ・ヨンヒさんのファンになっちゃいますよ。
ナ・ヨンヒのプロフィール:映画界のシンデレラから国民的女優へ
まずは、ナ・ヨンヒさんの基本的なことから、一緒に見ていきましょう。
プロフィールと名前の由来は「映画監督の愛」?
| 本名 | 방숙희(パン・スッキ) |
| 生年月日 | 1960年9月20日(2025年現在64歳) |
| 出身 | 忠清北道報恩郡 |
| 身長・体重 | 164cm・46kg(スタイル抜群ですよね!) |
| 学歴 | 安養芸術高校 演劇映画科卒 |
| デビュー | 1980年(MBC公開採用タレント) |
ナ・ヨンヒさんは、中学生の頃から女優を夢見て、高校も演劇ができる芸術高校を選んだ努力家なんです。
そして、彼女の「ナ・ヨンヒ」という芸名には、特別なエピソードがあります。
1980年代の映画界で大活躍していた頃、彼女を一夜にしてシンデレラに押し上げた映画監督が、彼女のためにこの芸名を付けてくれたそうです(引用:当時の韓国芸能ニュース)。
本名ではない芸名に、誰かの特別な想いや期待が込められているなんて、ロマンチックだと思いませんか。
映画『売春』が大ヒット!80年代を彩った存在感
デビュー直後、彼女は主に映画界で活動します。
特に1988年に公開された映画『売春』は、当時の韓国映画で興行収入第1位を記録するほどの大ヒットとなりました。
この頃のナ・ヨンヒさんは、今の気品あるマダムのイメージとは違い、悲恋のヒロインや、官能的な役にも果敢に挑戦し、演技の幅を広げていました。
美しさと実力を兼ね備えた女優として、80年代の韓国映画界を彩る「時の人」だったんです。
長い年月をかけて役柄が変化しても、その唯一無二の存在感は変わらないですよね。
ドラマ以上の波乱万丈!結婚、離婚、そして衝撃的なトラウマ

ナ・ヨンヒさんの私生活は、彼女が演じるドラマのヒロインのように、波乱に満ちていました。
2度の結婚と、別々に歩む道を選んだ経緯
ナ・ヨンヒさんは、これまでに2度の結婚と離婚を経験されています。
- 最初の結婚(1991年):30歳の頃、2歳年上の実業家と結婚。
- 女優活動は続けると語っていましたが、約2年という短い期間で離婚されています。
- 再婚(2001年):40歳の頃、同じ年の歯科医師と再婚し、この結婚生活は約14年間続きました。
- しかし、2014年に離婚訴訟を起こしたことが報じられ、2015年10月に協議離婚が成立しています(引用:Kstyle 2015年10月22日)。
2度目の離婚は訴訟を経ており、当時は精神的にも非常に辛い時期だったと想像します。
プライベートで大きな苦難を経験しながらも、女優業を決して辞めなかった彼女のプロとしての魂には、本当に胸を打たれます。
娘(子供)との心温まる絆とSNSのエピソード
詳細な情報は公開されていませんが、彼女が娘さんを深く愛していることは、SNSのエピソードからも伝わってきます。
2024年の『涙の女王』出演中、彼女は自身のSNSに「5月5日を忘れたようなので大人が載せます」というコメントと共に、成長した娘さんとの過去のインタビュー写真をアップしました。
過去の輝かしい自分の写真と、それを静かに見つめる娘さんの姿…この投稿は、一人の母親として、娘さんとの思い出を大切にするナ・ヨンヒさんの素顔を垣間見せてくれました。
完璧な奥様役を演じる彼女が、プライベートでは娘さんのことを第一に考える優しい母親なんだと思うと、グッと親近感が湧いてきますね。
女優人生を一変させた「拉致事件」のトラウマ

ナ・ヨンヒさんのキャリアを語る上で、避けて通れないのが、10年前に経験したという衝撃的な事件です。
2012年、彼女は映画の試写会で「実は10年前に拉致されたことがある」と告白。
当時(2002年頃)、4人の強盗に車に8時間も閉じ込められたそうです。
彼女は「拉致された話はただ見るのと実際経験するのとは全く違う」と話し、そのショックで1年間はまともに活動できず、3年間は常に誰かに付き添ってもらい、一人でエレベーターに乗ることもできなかったと、凄絶な体験を語っています(引用:当時の韓国芸能ニュース)。
ナ・ヨンヒさんは顔に何かをかぶせられながらも2枚のカードを犯人に渡し、解放されたとのこと。
通報しないという条件だったと言います。
そのため、10年経ってようやく重い口を開いたということなのでしょうね。
想像を絶する恐怖を経験しながらも、それを乗り越えて復帰し、今も輝き続けているナ・ヨンヒさん。
彼女の演技の深みと重みは、こうした波乱万丈な人生経験から来ているのかもしれません。
信頼と義理の絆!ナ・ヨンヒを支える「ヒットメーカー」の存在
ナ・ヨンヒさんのキャリア後半の成功は、ある有名脚本家との深い絆によって支えられています。
パク・ジウン作家との11年にわたる「黄金コンビ」
ナ・ヨンヒさんは、パク・ジウン作家(『愛の不時着』『涙の女王』など)の作品に欠かせない、まさに「ミューズ」のような存在です。
2009年の『僕の妻はスーパーウーマン』を皮切りに、「棚ぼたのあなた」「星から来たあなた」「プロデューサー」「青い海の伝説」と、パク作家のヒット作のほとんどに彼女は出演し続けているんです。
なんと、その絆は11年間以上にもわたります。
特に2013年の大ヒットドラマ『星から来たあなた』では、主演チョン・ジヒョンさん演じるソンイの破天荒な母親役を演じ、そのコミカルながらも奥深い演技が好評でした。
そして、大ヒットドラマ『愛の不時着』にも、その「縁」で特別出演。
完璧な北朝鮮なまりの演技を披露し、視聴者の期待に応えました(引用:韓国経済新聞)。
これほど長く信頼され、重要な役を任され続けるのは、ナ・ヨンヒさんの演技が「作品の安定剤」として制作側にとって絶対不可欠だからに他ならないでしょう。
『棚ぼたのあなた』から『涙の女王』まで、主要出演作
パク・ジウン作家の作品以外でも、ナ・ヨンヒさんはその存在感を発揮しています。
| 作品名 | 放送年 | 役どころとジャンル |
| 『棚ぼたのあなた』 | 2012年 | 義母チャン・ヤンシル役。この国民的ドラマで多くの人に存在を知られました。 |
| 『赤い月青い太陽』 | 2018年 | 主人公の継母ホ・ジノク役。サスペンス・ミステリーで物語に重厚感を与えています。 |
| 『愛の不時着』 | 2019年 | 特別出演で北朝鮮の婦人服店社長役。パク作家との「義理」が話題になりました。 |
| 『ワン・ザ・ウーマン』 | 2021年 | 財閥会長の妻ソ・ミョンウォン役。痛快ラブコメディの中で、威厳ある奥様を演じました。 |
| 『黄金の仮面』 | 2022年 | ヒロインを追い詰めるファヨン役。ベテラン女優らしい悪役も見事です。 |
| 『涙の女王』 | 2024年 | クイーンズ百貨店VVIPクラブ運営、キム・ソナ役。最新の代表作ですね。 |
よくある質問(FAQ)
Q1:ナ・ヨンヒは、どうして「アル中の母親」など変わった母親役が多いのですか?
A:アル中やナイトクラブで働く母親など、「普通ではない母親役」を任されることが多いのは、彼女の持つ「都会的でクールなイメージ」と「演技の幅」が非常に広いからです。
温かい一般的な母親役を演じる女優さんもいますが、ナ・ヨンヒさんは、洗練されたキャリアウーマンや財閥の奥様といった都会的でクールな役柄のイメージが強いため、「特別な背景を持つ、複雑な内面の母親」という難しい役を安心して任されます。
彼女の表情一つで、役柄に深みと説得力が生まれるからこその抜擢だと言えるでしょうね。
Q2:ナ・ヨンヒの美肌とスタイル維持の秘訣はありますか?
A:徹底した「保湿」と「マッサージ」を欠かさないことが秘訣です。
ナ・ヨンヒさんは、インタビューで美しさの秘訣を「乾燥しないようにする」ことだと語っており、顔だけでなく、体にも丁寧にクリームを塗り、保湿に努めているそうです。
また、週に1回はマッサージを受け、こまめにストレッチをしているとのこと。
年齢を重ねても変わらないスタイルと美肌は、日々の地道な努力の賜物なんですね。
私たちも見習いたいですよね。
Q3:ナ・ヨンヒが『涙の女王』で共演したキム・ジウォンとの共演は初めてですか?
A:いいえ、実は過去にも共演経験があります。
ナ・ヨンヒさんは、2012年のドラマ『棚ぼたのあなた』で、キム・ジウォンさんと共演しています。
この作品でも、キム・ジウォンさんは財閥の娘、ナ・ヨンヒさんは義母役という形で共演しています。
時を経て、再び大ヒット作『涙の女王』で親子役として再会するなんて、なんだか感動的なエピソードですね。
まとめ
今日は、『涙の女王』で威厳ある財閥の奥様を演じた、ベテラン女優ナ・ヨンヒさんの波乱に満ちた人生と、華々しいキャリアを詳しく見てきました。
華麗なデビューから、2度の離婚、そしてトラウマになるほどの事件を乗り越え、パク・ジウン作家のミューズとして数々の大ヒットドラマを支え続けている彼女。
その人生は、まさに「七転び八起き」という言葉がぴったりで、一人の女性として、そして女優として、私たちに大きな勇気を与えてくれます。
財閥の奥様から、複雑な過去を持つ母親役まで、どんな役にもそのエレガントな風格と深みを与えてくれるナ・ヨンヒさん。
彼女の演技には、人生の喜びも悲しみも、すべてを乗り越えてきた人の強さが宿っているように感じます。
これからも、韓国ドラマ界を支える「名品助演」として、私たちを感動させてくれること間違いなしです。
次の作品ではどんな役で登場するのか、今からワクワクしますね。
