ねえ、韓国ドラマを見ていて、「あの強烈な奥様役、最高に憎たらしいけど演技うますぎない」って感じたこと、ありませんか。
そんな「カメレオン女優」の代表格が、クム・ボラさんです。
特に、世界中で愛された大河ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』(原題:大長今)での、あの憎めない養母役が記憶に焼き付いている方も多いはず。私も、彼女が登場するだけで画面が明るくなる気がしていました。
この記事を読めば、
- 『チャングム』でどんな愛されキャラを演じていたのか
- なぜ彼女の悪役が「神がかっている」と言われるのか
- チェックすべき出演ドラマの豪華なラインナップ
が全部わかっちゃいますよ。
クム・ボラの代名詞!『チャングム』で演じた「情の深い養母」
クム・ボラさんと言えば、やはりあの世紀の大ヒット作、『宮廷女官チャングムの誓い』ですよね。
このドラマで彼女が演じた役は、主人公チャングムの人生に大きな影響を与えた、とっても大切な存在でした。
カン・ドックの妻、ナジュテク(羅州宅)の人間味あふれる魅力

彼女が演じたのは、カン・ドックの妻であるナジュテク(羅州宅)です。
チャングムが幼い頃に両親を亡くした後、夫のカン・ドックと一緒に、宮中から追放されたチャングムを実の娘のよう(?)に育てた養母にあたります。
- お金にうるさいけど、情には厚い 市場で商売をしているためか、とにかく金銭にシビアで、夫のドックさんをいつも叱りつけている恐妻家としての描写がコミカルでしたよね。そのおかげで、夫婦漫才を見ているようで、ドラマのシリアスな展開の中でホッと息をつける瞬間がたくさんあったように感じます。
- チャングムへの無償の愛 実はナジュテクには、幼くして病で亡くした実子がいたため、チャングムを溺愛します。チャングムが宮中に上がってからも、陰に日向に心配し、応援し続ける姿は、まさに韓国の「アジュンマ(おばさん)」の温かい情そのもの。この役柄で、彼女の優しくコミカルな演技が多くの視聴者に愛されたのは間違いないですね。
デビュー40年超え!クム・ボラの華麗なる経歴

実はクム・ボラさんは、1978年に映画『水しぶき』(ムルボラ)でデビューし、その翌年には早くも第19回大鐘賞新人女優賞を受賞している、ベテラン中のベテラン女優さんなんです。
引用:クム・ボラは1978年映画『水しぶき』でデビューし、第19回大鐘賞新人賞を受賞した。きれいな役柄から豪快なおばさん役まで幅ひろくこなす。(出典:Wikipedia「クム・ボラ」)
若い頃は化粧品のモデルを務めるなど、正統派美人女優として活躍されていました。

その美しいルックスを持ちながら、いつしか個性的なキャラクターや、強烈な母親・姑役でブレイクしていく姿は、本当にすごいギャップ。
まさに、長年のキャリアで培われた変幻自在な演技力の賜物だと思います。
振り幅がすごい!「悪役」でドラマを支配する存在感

『チャングム』の心優しい養母だけがクム・ボラさんの全てではありません。
むしろ、多くの韓国ドラマファンは、彼女の「憎たらしい悪役」にゾクゾクさせられているのではないでしょうか。
視聴者をイライラさせる「完璧な悪役」の演じ方

なぜ、彼女の悪役はこんなにも印象的なのでしょう。
それは、ただ単に怒鳴ったり意地悪をしたりするだけでなく、悪役としての「リアリティ」と「深み」があるからだと私は思うんです。
- 高慢で冷たい目線 富や地位にしがみつく金持ちの奥様や、嫁や主人公を徹底的にいびる意地悪な姑を演じる時、その冷たい目つきは鳥肌もの。高慢な物言いや、相手を見下すような態度は、「こんな人に嫌われたら嫌だ…」と思わせるほどの迫力があります。
- 週末ドラマを盛り上げる「強欲の権化」 特に、週末ドラマやイルイルドラマ(帯ドラマ)と呼ばれる、愛憎劇がメインの作品では、クム・ボラさんの悪役っぷりが視聴率の鍵を握ることも多いんです。例えば、財産争いや身分入れ替わりといった設定の中で、自分の利益のためなら手段を選ばない強欲な母親を演じる姿は、ドラマの緊張感を一気に高めてくれます。
彼女が悪役を演じると、そのドラマは「ドロドロ度が一気に増す」気がしませんか。
それだけ、彼女の存在感が圧倒的ということですよね。
彼女の悪役が光る!注目の出演ドラマ作品一覧
悪役や個性的な役が多いので、ぜひ彼女の「悪の魅力」にハマってみてください。
| ドラマ名 | 放送年 | 役柄の傾向 | 備考 |
| 妻の誘惑 | 2008年 | 悪辣な姑 | 究極の復讐劇として知られる大ヒット作。ヒロインを苦しめる姑役で強烈な存在感。 |
| 私はチャン・ボリ! | 2014年 | 傲慢で複雑な母親 | 身分が変わった娘と母親たちの葛藤を描いた大作。感情豊かな演技が話題に。 |
| 金よ出てこい、コンコン! | 2013年 | 高飛車な奥様 | 複雑な財閥一家を描いたホームドラマ。 |
| 吹けよ、ミプン | 2016年 | 財産を狙う姑 | 脱北女性と弁護士のラブストーリーの中で、強欲な役を演じています。 |
| 国家代表ワイフ | 2021年 | 江南の典型的な奥様 | 主人公を振り回す、ステータスにこだわる奥様役。 |
| プロデューサー | 2015年 | 本人役 | バラエティ番組の会議シーンにカメオ出演。ドラマの役柄とのギャップにびっくりしました! |
| 乾パン先生とこんぺいとう | 2005年 | 意地悪な母親 | コン・ヒョジンさん主演の学園ドラマ。 |
本当にたくさんの作品に出ていますよね。
シリアスな復讐劇からコメディまで、彼女の出演作を追うだけで、韓国ドラマの歴史がわかる気がします。
よくある質問
本文では触れられなかった、クム・ボラさんについての「よくある質問」にお答えしますね。
Q1:クム・ボラは、お子さんは何人いらっしゃるんですか?
クム・ボラさんは、プライベートも波瀾万丈で、本当にドラマのような人生を送っています。
最初の結婚で3人の息子さんをもうけており、2005年に再婚したIT企業家のキム・ソンテクさんとの結婚で、キムさんの2人のお子さん(連れ子)と合わせて、5人のお子さんのお母さんとして知られています。
大家族を支えるお母さんとしての顔も持つなんて、すごいですよね。
引用:クム・ボラは2005年11月にIT企業家と結婚した。(出典:Wikipedia「クム・ボラ」)
Q2:SNSはやっていますか?インスタグラムはありますか?
現在(2024年時点)確認できる限りでは、クム・ボラさんご本人の公式なインスタグラムやSNSアカウントはないようです。
あれだけ多くのドラマに出演されているので、ファンとしては、ぜひ私生活の一端をのぞいてみたい気持ちもありますが、女優としての活動に専念されているのかもしれませんね。
Q3:彼女の芸名「クム・ボラ」にはどんな意味があるんですか?
クム・ボラさんご本名はソン・ミジャ(손미자)さんですが、「クム・ボラ(금보라)」は芸名です。
デビュー作である映画『水しぶき』の原題が「ムルボラ(물보라)」で、そこから名付けられたという説が有力です。
「ムル(水)」の代わりに「クム(金)」を冠することで、「金色の波」のように輝く女優になるように、という意味が込められたのかもしれません。
ロマンチックな名前ですよね。
まとめ
今回は、韓国ドラマ界に欠かせない名バイプレイヤー、クム・ボラさんを深掘りしました。
『チャングムの誓い』での心温まる養母役から、愛憎劇での恐ろしい悪女役まで、彼女の演技の幅広さには本当に驚かされます。
どんな役を演じても、そのキャラクターに説得力と深みを与え、私たち視聴者をグッと引き込む力を持っているのが、クム・ボラさんの真骨頂ですよね。
個人的には、あの恐妻家でコミカルなアジュンマの演技も大好きですが、ドロドロドラマで見せる冷徹な目つきもたまりません。
「この人が出ているドラマは間違いなく面白い」と思わせてくれる、韓国ドラマ界の宝だと感じています。
この記事で、あなたもクム・ボラさんの魅力に改めて気づいて、新しい出演作をチェックするきっかけになったら嬉しいです。
彼女の次の作品では、一体どんな顔を見せてくれるのか、今からワクワクしませんか。
