幸せな夫婦生活の裏で不倫、暴力、そして泥沼の復讐劇!
韓国JTBCドラマ「夫婦の世界」は、そんな刺激強めの展開で社会現象を巻き起こした作品です。
でも、視聴者の反応はというと。
「あの演出、やりすぎじゃない!」の声が続出したそうです。
中には「暴力の描き方が不快」とまで言われ、「社会悪を助長している」と批判されたほど。
それでも、平均視聴率は20%を突破。
SNSでは「怒りながらも最後まで観ちゃった自分が悔しい」といった投稿も相次いでいました。
夫婦の理想が一瞬で崩れるチ・ソヌの悲劇
医師チ・ソヌ(キム・ヒエ)は、成功した夫イ・テオ(パク・ヘジュン)と息子に囲まれ、まさに完璧な人生を送っていました。
ところが、夫のマフラーに絡まっていた一本の長い髪の毛が、すべてを壊していくきっかけに。
「え、そこ!?」と思うような日常の小さな違和感から始まるのが、このドラマの怖さ。
やがて、若い女子大生ヨ・ダギョン(ハン・ソヒさん)との不倫、周囲の裏切り、そして暴力まで。
信じていた世界が音を立てて崩壊していきます。
第8話では、ソヌが何者かに襲われるショッキングなシーンが放送され、韓国の視聴者掲示板が大炎上。
「カメラが加害者目線なのが無理」「VRホラー見てる気分」と怒りの声が殺到しました。
(出典:JTBC公式・朝鮮日報)
高視聴率の裏に広がる賛否両論
第7話以降は15歳以上観覧可に緩和されたものの、暴力や不倫の描写がかなりリアルで、「未成年には刺激が強すぎる」との声も多かったようです。
一方で、「あれこそ現実的」「痛みを感じるほどリアル」と評価する声もありました。
つまり、胸糞悪いけど目を離せない。
そんな中毒性こそが、この作品の最大の魅力とも言えます。
ちなみにこのドラマ、イギリスBBCドラマ「ドクター・フォスター 愛の裏切り」が原作。
脚本のジュ・ヒョン(『僕は彼女に絶対服従~カッとナム・ジョンギ~』)が韓国の夫婦観に合わせて再構築したそうです。
「むかつくけど見ちゃう」視聴者心理とは?
SNSを覗くと「全員むかつく!」「誰にも感情移入できない!」というコメントがずらり。
でも不思議なことに、「なのに目が離せない」「現実よりリアルかもしれない」と言う人も多いんですよね。
夫テオは典型的な俺様系クズ男。
なのに、どこか人間くさくて完全に嫌いになりきれない。
対してソヌは被害者のはずなのに、最後はまたテオに心を許してしまう。
あの人の弱さに、思わずため息ついた人も多いはず。
そして極めつけは、息子ジュニョンです。
両親の醜い争いの中で、唯一まともな存在なのが泣けます。
よくある質問(FAQ)
Q1:ドラマ「夫婦の世界」は全何話?
A1:全16話で、スペシャルエピソードが2話あります(JTBC公式情報より)。
Q2:どこで観られるの?
A2:現在、NetflixとU-NEXTで配信中。日本語字幕対応です(2025年10月時点)。
Q3:最終回の結末はどうなったの?
A3:一言で言うと「モヤモヤの極み」。息子ジュニョンの失踪、未練たらしい夫婦関係…すべてが中途半端なまま幕を閉じます。「続編あるの?」と思った人、多かったでしょうね。
Q4:批判があってもヒットした理由は?
A4:俳優陣の圧倒的演技力と、誰しも心当たりがある嫉妬と執着の心理描写。嫌悪感すらドラマの魅力に変えてしまったのが、大ヒットの秘密です。
まとめ
『夫婦の世界』は、決して気持ちよく観られるドラマではありません。
むしろ、観るほどに胃が痛くなるタイプ。
でも人間の愛と憎しみのリアルを、ここまで赤裸々に描いた作品は他にないと思います。
キム・ヒエさんの迫真の演技、ハン・ソヒさんの危うい存在感、そしてパク・ヘジュンさんの救いようのない夫の怪演。
正直、登場人物全員にイラッとするのに、なぜか最後まで目が離せない。
これぞ怒りながら見るドラマの金字塔です。
ラストだけは、ちょっとだけ納得してしまいました。
