加藤シゲアキさんの『なれのはて』が衝撃作と話題になっているようです。
そこで今回は、
- 加藤シゲアキ新作『なれのはて』とは?あらすじを徹底解説!
- 『なれのはて』は直木賞候補?
- 『なれのはて』の魅力とは?
- 評価が高い理由は?
- 最新作『なれのはて』を読むべき理由!
- 購入前に知っておきたい情報まとめ
についてご紹介します。
加藤シゲアキ新作『なれのはて』とは?
『なれのはて』は、加藤シゲアキさんによる長編小説です。
2023年10月25日に講談社より書き下ろしで刊行されており、著者初の時代小説。
また初めて戦争や差別、横暴するジャーナリズムなどの社会問題をテーマに扱った作品になります。
あらすじを徹底解説!
テレビ局員の守谷京斗(もりや・きょうと)はある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになりました。
異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受けます。
しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わかりません。
二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族に辿り着きます。
現在の当主は絵の存在を知ると、破格な値段で買い取ると言い出しました。
なぜ誰も知らない画家の絵にそこまでの額を提示するのかについてその謎を明らかにしていくふたり。
1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲
芸術が招いた意図しない悲劇
暴走した正義と取り返しのつかない後悔
長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていました。
守谷はもう一度ジャーナリズムの世界にいる自分を見つめ直すようになります。
正義とは何か?
報道は何のために必要なのか?
やがて辿り着いたのは、一枚の絵に蠢いていた隠された歴史であり、多くの人の命運を分けた悲劇でした。
やるせない時代に翻弄されながらも確かに生きた人間の熱情だったのです。
『なれのはて』は直木賞候補?
2023年12月14日、第170回直木三十五賞候補に2度目の選出をはたしています。
しかし、惜しくも受賞には至りませんでした。
『なれのはて』の魅力とは?
『なれのはて』は作家加藤シゲアキさん自身6作目の長編小説になります。
加藤さんは短編集を出されているので厳密に言うと7作目です。
構想と執筆に約3年をかけた本作のプロットは2万字、原稿用紙で最大800枚に及びます。
物語のきっかけとなるのは、日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲です。
2023年10月18日、発売前重版(2刷)。
発売以来、各書店での売上ランキング1位を席巻した加藤シゲアキ著『なれのはて』。
週間2.3万部を売上げ、「オリコン週間BOOKランキング」(オリコン調べ2023/11/6付:集計期間2023/10/23~10/29)で自身初となる1位を達成しました。
同年11月10日の4刷をもって発売から2週間での発行部数10万部を突破しています。
評価が高い理由は?
著者である加藤シゲアキさんのロングインタビュー、土崎空襲の現地取材の模様とともに、先行して本文が全文掲載されています。
さらにオフィシャルプロモーションムービー(アニメーション)が制作され、PERIMETRONのOSRINが手がけたことで注目されました。
最新作『なれのはて』を読むべき理由!
加藤シゲアキさんの「なれのはて」はアニメ化にとても向いているし、しっかり人と予算をかけていくべき内容だと思う。
— しとりん (@Mo_ra_torium) December 5, 2024
何より、読んだ時点で完全な映像描写を脳裏に想起させる、
作家加藤シゲアキの真髄であり、彼の持つもので文壇に最も評価されているあの筆致だよ
📕 𝔹𝕠𝕠𝕜 📕
— 𝕊𝕐𝔸𝕆 (@SYAO_log) December 9, 2024
No.186
「なれのはて」加藤シゲアキ
無名の画家が描いた1枚の絵をめぐるミステリー🖼
時代が行ったり来たりするし、人間関係もこんがらがって、なかなか理解が難しい作品でしたが、読み応えばっちりの1冊でした☺️#読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/Hj4FpLvlCV
#読了 なれのはて/加藤シゲアキさん
— ジニア (@heppokomam) December 9, 2024
正しさって難しい。
正しいことだからと、声を上げるだけでなく、何かを守るために胸に留める正しさもあるんだと思う。
読み応えがあって良い物語でした。
読了後に表紙を見て、文字の色など、この作品に携わった人のこだわりを感じました。 pic.twitter.com/sdidKlvJuk
加藤シゲアキ著『なれのはて』
— とてちとた (@ifif123456) August 21, 2024
良作!結構なページ数があるが引き込まれてどんどん読めてしまう
ラストもありえないと思いながらもとても好きな終わり方
読了後調べたらアイドルの人が書いた事を知り驚く。
非常に洗練された文章や構成。
この表紙も物語にとても合致している。 pic.twitter.com/qJoBQ45M5n
「なれのはて」加藤シゲアキ#読了
— あや@読書 (@azQtn63K9HVtv36) November 10, 2024
ある事件をきっかけに報道からエンタメ部署に異動させられた主人公。
人生を変えてしまうほど衝撃的な一枚の絵の運命をたどるうち、壮大なミステリが見えてくる。
報道のあり方に切り込んでいく著者ならではの視点はさすが。人間がイキイキしてて読み応えたっぷり。 pic.twitter.com/cLH7HI4ddC
読みごたえがあるという感想が多かったね。
購入前に知っておきたい情報まとめ
タイトル:なれのはて
著者 :加藤シゲアキ
イラスト: 高柳雅人(装丁)
発行日: 2023年10月25日
発行元: 講談社
国 : 日本
言語 :日本語
形態 :四六判上製本
ページ数 :464
著者加藤シゲアキとは?
生年月日 :1987年7月11日
出生地:広島県広島市
出身地:大阪府豊中市
身長: 175 cm
血液型 :A型
職業 :歌手・俳優・タレント・小説
最終学歴:青山学院大学法学部卒業
2012年1月:『ピンクとグレー』で作家デビュー
2021年:『オルタネート』で第42回吉川英治文学新人賞
第8回高校生直木賞受賞
加藤シゲアキさんは元ジャニーズ事務所「NEWS」のメンバーとして活躍しながら作家としても精力的な活動を続けており、評価を高めています。
これまでの作品は下記のとおりです。
【小説】
『閃光スクランブル』
『Burn.ーバーンー』
『傘をもたない蟻たちは』
『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』
『1と0と加藤シゲアキ』
【エッセイ】
『できることならスティードで』
このページではNEWSのメンバー加藤シゲアキさんの著書『なれのはて』についてご紹介いたしました。
「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」と語る主人公。
多くの方が、絶賛する小説です。
直木賞候補にも選出された壮大なミステリー小説『なれのはて』をぜひお楽しみください。